Adjustのアトリビューションソースフィルタは、広範囲のトラッカーに分布するデータや多数のリアトリビューションからなるユーザーに対して、マーケティング施策のパフォーマンスを分析するのに最適です。各ユーザーのアプリ内での挙動をインストールトラッカー毎に表示したり、インストールトラッカーや他のリアトリビューションソース毎に正確に分類することもできます。この機能はスイッチの切り替えひとつで使用できます。

アトリビューションソースフィルタには、次の2つの機能があります。

  • 第一ソース: 各ユーザーのインストールソースに基づくライフタイムでの挙動を一目で見ることができます
  • 動的ソース: アトリビューションとリアトリビューションのすべてのソースに基づくリエンゲージキャンペーンの成果を分析することができます

このAdjustの新しい機能について、長所と活用方法を以下でご紹介します。

注意: アトリビューションソースフィルタは、ダッシュボードに何のデータが現れるかについては影響しません。データがどのように表示されるかを扱います。

1アトリビューションソースとは?

アトリビューションとは、Adjustにトラッキングされる、ユーザーをアプリに導いたエンゲージメントです。インストールソースとリアトリビューションソースの2種類が有り得ます。

アトリビューションソースフィルタの機能を正しく理解していただくために、Adjustでのデータの整理方法を決めるアトリビューションステータスフィルタについて先に説明します。

アトリビューションステータスフィルタでは、以下の機能が利用できます。

  • インストール済み: アプリをインストールしただけの(リアトリビュートされたことのない)ユーザーから得られる、アプリセッションとアプリ内イベント
  • リアトリビュート済み: 後続のアトリビューションソースに割り当て直されたユーザーから得られる、アプリセッションとアプリ内イベント
  • デアトリビュート済み: インストールトラッカーから外れた(後続のアトリビューションソースに後続のアトリビューションソースに割り当て直された)ユーザーから得られる、アプリセッションとアプリ内イベント
  • すべて: 現在のアトリビューションステータスに関わらず、すべてのユーザーから得られるアプリセッションとアプリ内イベント

リアトリビューションとデアトリビューションの違いは解釈の問題です。これらは同じ1つの挙動をそれぞれ別の方向から見ています。

  • ユーザーが新しいトラッカーリアトリビュートされる時、そのユーザーはインストールトラッカーからデアトリビュートされることになります。

注意: すべてのユーザーにデアトリビュートされる可能性がありますが、デアトリビューションは各ユーザーに1度しか起こりません。これはユニークイベントです。

このように区別しておくと、各アトリビューションソースのKPIを理解する上で役立ちます。第一ソースフィルタは、デアトリビュートされた(インストールソースから外れた)ユーザーの評価に、動的ソースフィルタはAdjust内でリアトリビュートされたユーザーの分析に活用することができます。

Adjustではアトリビューションソースを次のように分類します。

  • 第一: 元々のインストールソース
  • 動的: アプリ内での挙動時における最新のアトリビューションソース

備考:

  • Adjustでリアトリビュートされたことのないユーザーは、アトリビューションソースを1つしか持ちません。インストールソースがそれに当たります。
  • リアトリビュート及びデアトリビュートされたことのあるユーザーは、少なくとも2つのアトリビューションソースを持ちます。インストールソースと、後続のソースです。

2動的ソースアトリビューションとは?

動的ソースアトリビューションは、アプリのユーザーがAdjustでトラッキングされる全期間を通じて、複数のトラッキングソースにリアトリビュートされ得るという概念に基づいています。ユーザーがAdjustでリアトリビュートされるためには、特定の非アクティブ期間後かつリアトリビューションウィンドウ内で、Adjustにトラッキングされているソースにエンゲージされている必要があります。

3アトリビューションソースフィルタがデータに与える影響は?

アトリビューションステータスフィルタはどのユーザーをレポートに表示するかを決めますが、アトリビューションソースフィルタはアプリ内セッションとイベントがどこに割り当てられるかを決めます。

  • 第一ソースアトリビューション: すべてのアプリ内の挙動、デアトリビューション、リアトリビューションが第一ソース(インストールソース)に割り当てられます。
  • 動的ソースアトリビューション: アプリ内の各挙動とリアトリビューションは、イベントが起こった時点のアトリビューションソースに割り当てられます。この際割り当てられるソースは次のいずれかです。
    • インストールソース、もしくは
    • 後からエンゲージされたソース

4第一ソースアトリビューションはダッシュボードでどのように表示されますか?

第一ソースアトリビューションを使うと、アプリ内の各挙動は第一(インストール)アトリビューションソースに割り当てられます。なのでユーザーのライフタイムでのアプリ内挙動は第一ソース上に残ります。以下に例を示します。

  1. ユーザーのアプリインストールトラッカーAにアトリビュートされる
    • ユーザーがアプリ内イベント1を完了する
  2. ユーザーがトラッカーAからデアトリビュートされ、トラッカーBにリアトリビュートされる
    • ユーザーがアプリ内イベント2を完了する
      • ユーザーがアプリ内イベント3を完了する
  3. ユーザーがトラッカーCにリアトリビュートされる

この場合、第一ソースではデータは次のように表示されます。

  • トラッカーA: インストール、イベント1、デアトリビューション、リアトリビューション、イベント2、イベント3、リアトリビューション (計: 1インストール、1デアトリビューション、3イベント、2リアトリビューション)
  • トラッカーB: なし
  • トラッカーC: なし

5動的ソースアトリビューションはダッシュボードでどのように表示されますか?

動的ソースアトリビューションを使うと、アプリ内の各挙動は最新のアトリビューションソースに割り当てられます。なのでユーザーのライフタイムでのアプリ内挙動は複数のトラッカーにまたがって分布します。以下に例を示します。

  1. ユーザーのアプリインストールトラッカーAにアトリビュートされる
    • ユーザーがアプリ内イベント1を完了する
  2. ユーザーがトラッカーBにリアトリビュートされる
    • ユーザーがアプリ内イベント2を完了する
      • ユーザーがアプリ内イベント3を完了する
  3. ユーザーがトラッカーCにリアトリビュートされる

この場合、動的ソースではデータは次のように表示されます。

  • トラッカーA: インストールとイベント1 (計: 1インストール、1イベント)
  • トラッカーB: リアトリビューションとイベント2、イベント3 (計: 1リアトリビューション、2イベント)
  • トラッカーC: リアトリビューション (計: 1リアトリビューション)

6アトリビューションソースの使用方法

アトリビューションソースフィルタは、提供データ、費用、不正防止、コホートのレポートのサイドバーにあります。

アトリビューションソースフィルタは常にアトリビューションステータスフィルタと連動しています。この2つの設定の組み合わせ次第で、表示される結果と得られる考察は異なります。

  第一ソース 動的ソース
インストール済み 動的ソースと同じ(ダッシュボードでは利用できません) アプリをインストールし、リアトリビュートされたことのないユーザーからのデータのみを含みます。
リアトリビュート済み 動的ソースと同じ(ダッシュボードでは利用できません) リアトリビュートされたユーザーからのデータのみを含みます。リアトリビューションを含むこれらのユーザーのアプリ内の挙動は、第一ソースとリアトリビューションソースに分けられます。各挙動はその時のユーザーのアトリビューションソースに割り当てられます。
デアトリビュート済み 第一ソーストラッカーからデアトリビュートされた(新しいトラッカーにリアトリビュートされた)ユーザーからのデータのみを含みます。デアトリビューションとリアトリビューションを含むこれらのユーザーのアプリ内の挙動はすべて、第一ソーストラッカーのみに関連付けられます。 第一ソースと同じ(ダッシュボードでは利用できません)
すべて すべてのユーザーからのデータを含み、ユーザーのアプリ内の挙動はすべて第一ソーストラッカーに割り当てられます。 すべてのユーザーからのデータを含み、アプリ内の挙動はすべて第一アトリビューションソースとリアトリビューションソースに割り当てられます。各挙動はその時のユーザーのトリビューションソースに割り当てられます。

注意: 第一ソースのデータは2017年9月1日以降の期間で利用可能です。

7よくあるご質問

7.1アトリビューションソースフィルタを使うとどのような分析ができますか?

アトリビューションソースフィルタを使うと、リアトリビュートされたユーザーの本来の流入元に基づく分析ができ、リエンゲージキャンペーンとユーザー獲得キャンペーンの成果を比較できます。

ユーザーのLTVと、ユーザーの第一(インストール)ソースにおけるユーザー獲得コストを比較しましょう

アトリビューションソースフィルタを使って、第一(インストール)ソースの次のユーザーのLTVを測定しましょう。多数のリアトリビューションを含むリエンゲージキャンペーンを運用中でも測定できます。第一ソースのLTVとユーザー獲得コストを比較し、広告費用を効果的に配分できているか確認できます。

  1. コホートページにて、アトリビューションステータスフィルタで すべて を、アトリビューションソースフィルタで 第一 を選択してください
  2. 列を選択 をクリックしてください
  3. すべてのユーザーのLTVLifetime Value Paying Users有料ユーザーのLTV のどちらかを選択してください
  4. OK をクリックしてください
  5. 適用 をクリックしてください

動的ソースアトリビューションを使って、リエンゲージキャンペーンの効果を分析しましょう

アトリビューションソースフィルタを使って、リエンゲージキャンペーンからアプリに戻ってきたユーザー(リピートユーザー)と、ユーザー獲得キャンペーンからアプリに誘導されたユーザー(初めてのユーザー)の、アプリ内でのパフォーマンスを比較することができます。

  1. コホートページにて、アトリビューションソースフィルタで 動的 を、アトリビューションステータスフィルタで リアトリビュート済み を選択してください
  2. 列を選択 をクリックしてください
  3. 目的に応じていずれかを選択してください
    • ユーザー毎売上 などの収益に関するKPIを追加
    • すべてのユーザーのリテンション率 などのリテンションに関するKPIを追加
  4. 適用 をクリックしてください
  5. コホート期間を通じたリエンゲージソースの収益やリテンション率を記録してください
  6. アトリビューションソースフィルタで インストール済み を選択し、同じコホート期間にて得られるユーザー獲得キャンペーンの値とこれを比較しましょう

7.2動的ソースと比べて第一ソース選択時に表示されるデバイスが少ないのは何故?

Adjustでは、ごく一部のデバイスについてインストール情報にアクセスできない場合があります。デバイスのインストール情報が欠如している場合、第一ソース選択時にはそのデバイスに関連するデータをダッシュボードで一切表示しません。アプリが古いほど、またインポートされたユーザー数が多いほど、影響を受ける可能性のあるデバイス数が多くなる傾向があります。