Adjust の不正防止システムは、モバイル広告向けの初めての不正防止ソリューションです。Adjust の IPフィルタクリックインジェクションフィルタ、および自動不正検出が、不正行為によってデータが改ざんされることを防ぎます。

1不正防止の有効化

不正防止システムを有効化するには、SDK を最新版にアップデートし、お支払プランに不正防止システムのパッケージを追加できます。プランに不正防止システムのパッケージを追加するための詳細は、ダッシュボードにある 料金プラン からご確認いただけます。有効化が完了すると、パッケージが請求書に追加され、不正トラフィックに起因するコストは控除されるようになります。

不正防止システムをプランに追加すると、アプリ設定の画面から、アプリケーション単位で不正防止機能を有効化できるようになります。

設定の変更は、アプリコンソールにある アプリ設定 ボタンをクリックし、不正防止の設定画面から行います。IPフィルタ は、IPフィルタを、クリックインジェクションフィルタクリックインジェクションフィルタを、自動不正検出自動不正検出 をそれぞれ有効化するためのものです。

2不正防止の機能

不正防止システムには、IPフィルタ、クリックインジェクションフィルタ、および自動不正検出が含まれており、データに影響を与えるさまざまな不正を防止できるよう、互いに連携して機能します。

2.1IPフィルタ

Adjust のIPフィルタを有効化すると、既知のデータセンターの IP、VPN、 Tor の出口ノード、クラウドサービスなどの全インストールを照合します。インターネットのトラフィックのルート変更は多くのサービスで使用されていますが、モバイルデバイスでそれが行われることは極めてまれであり、不審な行為を高い確率で示唆するものです。

Adjust IPフィルタを有効化すると、ブラックリストに掲載されたIPとインストールの関連付けが行われ、CSVレポートとダッシュボードに オーガニックとして表示されます。不正データの詳細は、統計表示で確認することができます

このリジェクトタイプの{rejection_reason}プレースホルダはanonymous_trafficです。

2.2クリックインジェクションフィルタ

クリックインジェクションフィルタは、Adjustのアトリビューションフレームワークが行う分析によって不正なクリックを除外します。

Note: クリックインジェクションフィルタを有効化させるにはアプリがAdjust SDK4.12もしくはそれ以後のバージョン と連帯していることが必要条件となります。

クリックインジェクションのために却下されたインストールは、却下されたインストールの下にクリックインジェクションのサブレベルを付けて表示されます。

クリックインジェクションは、広告主がアプリのダウンロードと初回起動の間に不正なクリックを送信した時に起こり、他のソースからアトリビューションを盗み取ろうとします。クリックインジェクションはAndroidのトラフィックにのみ影響します。これは、Android OSがデバイスに変更があった場合に他のアプリに知らせるためブロードキャストを使っているためです。詳しくは、ブログをご覧ください。

2.3ディストリビューション・モデル

ディストリビューション・モデルによって、ユーザー獲得キャンペーンのオーガニックユーザーを、不正行為から防御することができます。ユーザーのアプリのバックグランドで、目に見えない形でリダイレクトを行なうクリック詐欺は、アプリをインストールするオーガニックユーザーを乗っ取るための手口の一つですが、広告に目をくれるようなことはありません。

Adjustは、クリック詐欺から守るため、トラッカーの同一のクリックの数とその間隔、クリックからインストールまでの時間を計測し、不正行為かどうか他のトラッカーにアトリビュートします。

ディストリビューション・モデルのレベル

ダッシュボード上で選択できるディストリビューション・モデルのレベルは2つです。

Standardレベルに設定すると、インストールを却下する基準値は低いレベルになります。この設定ではすべてのアプリとキャンペーンに対して安全なレベルで不正なクリックスパムを一掃します。

Advancedレベルに設定すると、インストールを却下する基準値はより高いレベルになります。この設定はユーザーからの即時の挙動を想定する場合にお使いください。このリジェクトレベルはすべてのキャンペーンに対して適しているわけでは_ありません_。この機能の特徴と影響を十分にご理解の上お使いください。このレベルを選択した場合、Adjustがアトリビュートするインストール数は少なくなることが予想され、CPI価格の上昇に繋がり得ます。

このリジェクトタイプの{rejection_reason}プレースホルダはdistribution_outlierです。

クリック制限

ディストリビューション・モデルの機能にクリック制限があります。これはクリックスパム対策のひとつで、1回のインストールが多数のクリックにアトリビュートされる場合、それらのクリックへのアトリビューションは却下されます。アトリビューションタイプ(デバイスID、フィンガープリント等)は、許可されるクリックの限度とこの機能に使われるインストールの前の期間を決定します。

アトリビューションを却下した場合、算出したハイレベルのエンゲージメント頻度には以下が引き継がれます:

  1. トラッカーID
  2. アプリトークン
  3. デバイスタグ

これらが他ののトラッカーに引き継がれアトリビュートされます。

フィンガープリントアトリビューションの場合、算出したハイレベルのエンゲージメント頻度には以下が引き継がれます:

  1. IPアドレス
  2. デバイスタイプ
  3. デバイス名
  4. OS 名
  5. OS バージョン

これらが他のトラッカーに引き継がれアトリビュートされます。

このリジェクトタイプの{rejection_reason}プレースホルダはtoo_many_engagementsです。

3ダッシュボート上での不正データの閲覧

却下されたインストールとリアトリビューションの数がアプリやクライアント毎、またはネットワーク毎にどうなっているか、不正データを閲覧し考察することができます。

インストールデータを見るには2つの方法があります。

  1. アプリ毎に「不正防止」タブより
  2. CSVレポートより

「不正防止」タブはAdjustダッシュボートのアプリ毎のレポートページにあります。

Fraud Prevention Toggle

ここの不正インストールの列で却下されたインストールの数と割合を確認できます。この数値はクリックフィルタおよびIPフィルタによって却下されたものも含みます。

インストールが却下されると、それらは別のトラッカーまたはオーガニックとしてリアトリビュートされます。IPフィルタによってアトリビューションが却下された場合は、Untrusted Devicesトラッカー上に表示されます。

却下されたインストールとリアトリビューションは却下理由によって分類され、略語で表示されます。列の先頭をホバーすると、却下理由の詳細が表示されます。各略語の定義を下に示します。

略語 説明 不正防止機能
RI AIP 却下されたインストール - 匿名IP IPフィルタ
RI TME 却下されたインストール - エンゲージメント過多 ディストリビューション・モデル - クリック制限
RI CI 却下されたインストール - クリックインジェクション クリックインジェクションフィルタ
RI DO 却下されたインストール - ディストリビューション異常値 ディストリビューション・モデル
RR AIP 却下されたリアトリビューション - 匿名IP IPフィルタ
RR TME 却下されたリアトリビューション - エンゲージメント過多 ディストリビューション・モデル - クリック制限
RR CI 却下されたリアトリビューション - クリックインジェクション クリックインジェクションフィルタ
RR DO 却下されたリアトリビューション - ディストリビューション異常値 ディストリビューション・モデル

これらの列は不正防止ツールが有効化されている場合のみ表示されます。不正とマークされたトラフィックはマークされたままになります。

3.1ピークスルー不正防止パターン

不正防止フィルタの始動や再始動はAdjustの定義するピークスルー不正防止パターンにつながる可能性があるということが、統計的調査で分かりました。ピークスルー不正防止パターンとは、防止された不正の割合が急減するような特定の挙動の増加を特徴とします。

Peak-Trough Fraud Prevention Pattern

このパターンは不正な施策に狙われている状態でフィルタ機能を有効化した場合に見られることがあります。割合の急減は、不正を試みた者がコンバージョン率の下落を経て保護されていないキャンペーンへターゲットを変えさせられたことを意味します。